面接技法について
面接技法について
当ルームがカウンセリング時に行っている面接技法について、ご紹介します。
ご相談者様と話し合いながら、どのようなカウンセリングを行うかを決めます。対応可能かどうかは技法によりますが、受けてみたいものがあれば、カウンセリングの場やお問い合わせフォームなどでお尋ねください。
精神分析的心理療法
自らの思考や行動の特徴について、「無意識」をキーワードに自己理解を深めていく方法です。
日常生活の中で、「つい」やってしまうことや「うっかり」忘れてしまうことがあるかもしれません。そんなとき、「なぜ自分がそんな行動をとってしまったのか」よくわからないこともあると思います。
たとえば、小学校に入ったばかりの小さな子どもが、先生を「お母さん」と呼んだとします。その子は先生がお母さんでないことも、学校にはお母さんがいないことも理解していますが、それでも先生をお母さんと呼んでしまいました。
理由はいろいろ考えられます。ひとつには入学したばかりの学校に戸惑い、不安になって、お母さんに助けてほしいという思いから、先生をお母さんと呼んだのかもしれません。
上記の例では、子どもが学校生活に慣れて安心感を持てるようになれば、先生をお母さんと呼んでしまうことはなくなっていくでしょう。ただ、困りごとの多くは、止めたくても止められなかったり、なぜ繰り返してしまうのか明確でなかったりすることがほとんどだと思います。
「自分が何に対してどのように無意識的になっているのか」について理解を深め、困りごとを解決・解消していきましょう。
認知行動療法
認知(考え方や物事のとらえ方など)と行動に焦点を当て、それらを変化させていくことを目的とした方法です。
認知や行動は学習を通して獲得・変化していきますが、人それぞれ特定のパターン、癖のようなものがあります。そのため、異なる場面であっても、同じような考え方・行動を条件反射的にとってしまうことも。半ば自動的に生じるため、止めようと思っても止められないことが多いと思います。
パターンや癖は一種の適応的な特性なので、なくそうとすることは現実的ではありません。自分の行動を変えたいときは、「新しいパターンや癖をつくる」ことで行動を変えていくのがよいでしょう。
自分がどんなパターンや癖を持っているのかを把握し、かわるものを見つける、という流れを繰り返し練習することで、新しいパターンや癖を身につけていく。それが認知行動療法になります。
心理カウンセリング
「精神分析的心理療法」と「認知行動療法」は、どちらかといえば「自己理解」や「行動変容」など、自分が変わることに主目的が置かれています。
それに対して心理カウンセリングで取り組むのは「自分が抱える問題にどのように対処していくか」ということです。もちろん自分が変わるという要素がないわけではありません。しかし、問題の対処法を身につけていった結果として、自分にも変化した部分がある、というように二次的なものとなります。
ひとつ例を出しますね。
仕事の同僚との間でトラブルを抱えてしまったとします。今までと同じように接することは難しいですが、仕事の関係上関わらないというわけにもいきません。対処法としては、同僚と距離を置く方法を見つけたり、上司やほかの同僚に間に入ってもらったりすることなどが考えられます。するとその過程で「自分がどんな風に人付き合いをしているのか」という理解が得られ、人との付き合い方が少しずつ変わっていくでしょう。
上記のように心理カウンセリングは「対処法を見つけ、対策を行うためにはどうすればいいのか」ということを中心に、困りごとに取り組んでいく方法になります。
カップルカウンセリング
人間関係で悩み、自分で解決することが難しいとき、誰かに相談したり第三者に仲裁をしてもらったりすることがありますよね。しかし、パートナーとの間でトラブルを抱えてしまった場合、誰かに間に入って仲を取り持ってもらうことが、なかなかできないかもしれません。
2人の間のコミュニケーションが行き詰まってしまうと、状況に変化を起こすことができず、トラブルが固定化してしまうことも。そのような状況を変化させる、あるいは回避するための方法が「カップルカウンセリング」です。
第三者を交えた場所で問題について話し合っていくことで、2人の関係について客観的な見方ができるようになります。スムーズなコミュニケーションを目指していきましょう。
発達相談
育児についての不安を柔らげ、手に入れた情報を「自分の」子育ての中でどう活かすかを考えていくのが、発達相談です。
近年、情報端末の発展によって以前よりも多くの情報に触れることができるようになりました。それにより、子育てに関してもさまざまな方法や発達についての情報がネットで紹介されています。そういった情報を得ることによって安心できる場合もありますが、逆に紹介されている発達過程と子どもの発達が違っていると感じることで、不安になってしまうこともあるかもしれません。
紹介されている解説や方法は、基本的に子どもの一般的(平均的と言い換えてもいいかもしれません)な発達を想定したもの。しかし子どもの発達には個人差(個人間、個人内)があるため、想定された発達とはずれが起こってくるのです。
しかしそうだとわかってはいても、子どもとの接し方や育児方法について悩みや不安を抱えている方は少なくないと思います。誰かに相談したり、育児書を読んだりしても不安がぬぐい切れない場合には、カウンセリングで悩みを話し合っていくことも、選択肢にいれてみてはいかがでしょうか?
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