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2021.03.18

不安・安心と安全

index

  1. 1.不安と安心
  2. 2.安全とは
  3. 3.安心と安全を区別する

1.不安と安心

 不安や安心という言葉はそれが指している意味が分かるようでいて、実際に説明するとなると難しい言葉であるように思います。

 ネットで見つけた不安の説明を見てみると、

・気がかりなこと。心配なこと。これから起こる事態に対する恐れから気持ちが落ち着かないこと。また、そのさま。(三省堂、大辞林より)
・心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚(予期不安)である。(wikipediaより)

 となっています。辞書によって細かい説明の仕方の違いがあるかもしれませんが、心配や怖いという感覚、漠然とした感覚、未来に対する感覚という特徴が共通点になっています。

 次に安心の説明は、

・心が安らかに落ち着いていること。不安や心配がないこと。また、そのさま。(三省堂、大辞林より)
・気掛かりな事が無く、心が落ち着き安んじていることである。(wikipediaより)

 となっており、一言でいえば、不安が和らいだ、あるいは解消された状態です。

 不安と安心はどちらも人の感情であり、主観的なものです。同じ状況にあっても不安を感じる人もいれば、感じない人もいますが、性格や持っている知識・情報、状況の捉え方などの個人的要因に左右されます。

2.安全とは

 安心と似た言葉で安全というものがありますが、安心・安全といったように日常的には同じような意味を持った言葉として使われることが多いのではないでしょうか。

 安全の説明を見てみると、

・危害または損傷・損害を受けるおそれのないこと。危険がなく安心なさま。(三省堂、大辞林より)
 となっています。安心という言葉が入っており、安全と安心の意味の違いがわかりにくいですが、安心が感情であり主観的な意味を持っているのに対して、安全は客観的な意味合いが含まれていると言えると思います。

 また、大辞林の定義では、「危険がなく」という説明がありますが、近年の安全管理の考え方では、危険が全くない絶対的な安全、というものは存在せず、許容できないリスクがないこと、を安全と定義しています。つまり、何らかのリスクが存在してもそれがコントロール可能なものであれば安全である、ということになります。

3.安心と安全を区別する

 危険な状況に不安を感じたり、安全な状況で安心したりすることは当たり前のことで、大抵の場合には安心と安全を明確に区別する必要はないかもしれません。ただ、時に安心を求める行動をとった結果、安全を損なってしまうことがあります。

 ひとつ例示してみましょう。ケガをしたり病気になったりした際に薬を服用する人は多いと思います。薬には用法・用量が決められており、それを守って使用することが安全な使い方になります。しかし、ケガや病気に対して強い不安を持っている人が早く治したいと思って用法・用量を守らない使い方をしてしまうと、場合によっては状態を悪化させてしまうことになるかもしれません。結果として、早く治すためにとった行動が病状を長引かせてしまうことになります。

 上の例のように、安全を維持するためには一定の基準、ルールを守ることが必要であり、その基準は客観的な指標から定められています(薬の場合、治験を行ったデータなどから用法・用量を定めています)。

 それに対して、不安や安心に明確な基準はなく、個人の想像次第で不安になることもあれば、安心できることもあります。その意味で不安・安心はその人の想像力の結果と言えるかもしれません。

 もちろん、病気になって不安にならないという人は滅多にいないと思いますし(逆にそれはそれで心配になってしまいますが)、不安を感じること自体は正常な反応なのですが、不安を解消するための行動を考える時に、その行動が安全を損なっていないか、安心感を求めるだけの行動になっていないか、という視点をもつことは適切な行動をとる上で重要なことだと思います。

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「文責:川上義之
 臨床心理士、公認心理師。病院や福祉施設、学校などいくつかの職場での勤務経験があり、心理療法やデイケアの運営、生活支援などの業務を行っていました。2019年に新宿四谷心理カウンセリングルームを開設、現在は相談室でのカウンセリングをメインに行っています」

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