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2025.05.11

リハビリへのモチベーションを維持するためのXR技術の活用について

index

  1. 1.リハビリに対するモチベーション
  2. 2.XR技術を活用したリハビリテーション事例
  3. 3.仮想空間を活用することのメリット

1.リハビリに対するモチベーション

 身体は起きている時も眠っている時も常にエネルギーを消費しています。蓄えたエネルギーを消費することで身体の各器官を機能させており、そのエネルギーは食事等で様々な栄養素を摂取・吸収することで蓄えられます。

 ただ、栄養を摂るだけでは十分に機能を維持できない器官もあります。たとえば栄養だけを摂ってずっと寝ている状態が続いてしまうと、筋力は衰えていきいずれは動けなくなってしまいます。

 運動機能や筋肉はそれを維持するためにエネルギーに加えて身体部位を動かすことも必要になります。アスリートレベルの運動機能や筋肉となると話は別ですが、年齢が若いうちは日常の生活の中で機能維持に必要な運動量を確保することは比較的容易だと思いますが、年齢が上がってきたり怪我や病気をしたりした場合は、身体を動かすことが難しくなるため、回復後にはリハビリが必要になります。

 リハビリを行うことで機能、たとえば歩くことに必要な運動機能や筋肉量を回復させるのですが、このリハビリがしんどくなることが少なくありません。

 覚える、身につけるためには反復することが重要になりますが、反復はどうしても作業が単調になりがちで、モチベーションを維持することが難しくなります。毎日の作業の効果が実感できればまだいいのですが、特に高齢になると加齢による機能低下もあり、リハビリの効果が実感しづらくなります。そうするとリハビリを続けることが意味のないように感じられて、途上であってもリハビリを止めてしまうことにつながります。

 リハビリテーションにおいて、いかにモチベーションを維持していくかということは繰り返し課題として上がっています。

2.XR技術を活用したリハビリテーション事例

 リハビリに対するモチベーションは効果と意欲に分けられます。実際に身体を動かしている以上全く効果がないということはないのですが、やはりリハビリの進行具合には個人差がありますし、実感できるかどうかは主観的な問題なので、客観的に効果が認められたとしても必ずしも実感があるとは限りません。

 そのため実感を持てることを目指すことはもちろんなのですが、同時にリハビリをやってみようという意欲を持てるようになることも重要です。リハビリ活動に楽しみややり甲斐を感じられれば、仮に効果の実感が薄かったとしてもリハビリを続けていこうというモチベーションが持てるかもしれません。

 そのような取り組みの一環として、XR技術を用いたリハビリ方法の開発が進められているようです。
※XR技術とは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の技術の総称です。

-高齢者向けの楽しいリハビリプログラムの開発へ- “ボッチャ XR”の効果を検証
(大阪公立大学プレスリリース)

 高齢者の歩行機能向上を目的としたリハビリにボッチャをプログラムのひとつとして取り入れ、その効果を検証した研究です。
※ボッチャは運動機能に障害のある競技者に向けて考案されたスポーツです。現在では多くの人が共に参加できるスポーツとして愛好されています。詳しくは下記のアドレスを参照。

ボッチャとは
(一般社団法人 日本ボッチャ協会)

 ボッチャを行ったプログラムは従来から行われている歩行プログラムと比べて効果に差は見られず、筋肉の部位によってはそれ以上の効果が見られたということでしたが、それだけでなく活力や活気というポジティブな感情が高まることがわかったということです。

 この取り組みのユニークな点はやはりXR技術を用いたことだと思います。リハビリにボッチャを行っている場所は以前からありましたが、本格的にやろうとするとある程度の広さのあるスペースや人手が必要になります。そうなるとリハビリとしてボッチャを行うことのできる場所が限られてしまうのですが、XR技術を用いることでより手軽に行うことが可能になるということでした。

3.仮想空間を活用することのメリット

 VR技術については以前のブログで取り上げたことがありますが、その時に比べてXR技術に対する関心はやや下火になっているかもしれません。

 当時は行動制限下ということもあり、自宅等にいながら他者と関わる方法が模索されていて、その方法のひとつとしてXR技術が注目されていましたが、現在ではそうした制限は多くの人にとって過去のこととなっています。

 XR技術が身近なものになったと言っても、やはり導入にはそれなりのコストがかかりますし、機器によっては技術的な問題も起こるかもしれません。ただ顔を見るというだけであれば、スマホで映像を用いた会話もできますし、遠く離れていなければ直接顔を合わせることも以前より容易になっています。

 ただ、今回紹介した事例のように仮想空間を用意するからこそ可能になる取り組みもあると思います。スペースの問題を解消することもそうですし、現物を必要としないこともメリットになります。また、加齢や障害によって外出することが困難な人にとって自宅でもできる活動への取り組みは、おおげさかもしれませんが、生きることへのモチベーションにつながることもあり得ると思います。

 現状では技術的、コスト的に幅広い導入は難しいですが、それらの問題が解消されてくれば、いずれXR技術がQoL向上のために今よりも活用されるようになるかもしれません。

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「文責:川上義之
 臨床心理士、公認心理師。病院や福祉施設、学校などいくつかの職場での勤務経験があり、心理療法やデイケアの運営、生活支援などの業務を行っていました。2019年に新宿四谷心理カウンセリングルームを開設、現在は相談室でのカウンセリングをメインに行っています」

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