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2025.11.13

ドーパミンの働きにおける刺激と記憶の結びつきについて

index

  1. 1.やる気とドーパミン
  2. 2.刺激と記憶の結びつき
  3. 3.行動と状況をセットで考える

1.やる気とドーパミン

 好きなことをやろうとする時にはスムースに動けるのに、決められた課題をやろうとする時は腰が重くなかなか始められない。やる気が起こったり起こらなかったりする経験は誰しも覚えがあるのではないかと思います。

 やる気が起こる時起こらない時は行動の種類だけはでなく、ドーパミンという物質が関係しています。ドーパミンは脳内で分泌される神経伝達物質のひとつで、いくつかの働きがありますが、特に意欲や快感に関わる物質です。ドーパミンが必要十分な量分泌されることで適度に活動ができ、達成感や幸福感を感じることができます。

 ドーパミンの分泌が適度な状態に保たれることは安定した精神状態、生活のために重要ですが、分泌量が過度に低下してしまった状態のひとつとしてうつ病、うつ状態があります。うつ病は気分障害に分類されますが、気分の落ち込みだけでなく、以前は楽しめたことが楽しめなくなり、そもそも動く気力が湧かず、喜びや幸せを感じられないなど、ドーパミンの働きと関係する点がいくつかあります。

 うつ病の他にもドーパミンの関連する病気や障害がありますが、ドーパミンは病的な状態だけに関わるものではなく、ちょっとした活動におけるやる気であったり活動に対する楽しみなど、日常的な事柄とも密接に関係しています。

2.刺激と記憶の結びつき

 ドーパミンの作用によって生じる快感覚の神経ネットワークは報酬系回路と呼ばれており、喜びや楽しみを感じた時に活性化されやすくなります。食事でもドーパミンは分泌されますが、不味いと感じるものよりも美味しいと感じるものを食べた時の方が幸福感を感じやすいのは経験的に分かりやすいと思います。

 ただ、ドーパミンは味を感じた時だけに分泌されるのではなく、好物を見た時、あるいはまだ目の前にはない段階でも分泌されます。これは好物のことを覚えていたり、それが食べられるという期待を抱くためです。ドーパミンは記憶にも作用するようです。

薬物依存症等の精神・神経疾患の新規治療薬開発への鍵
~ 報酬記憶制御の分子メカニズムを解明 ~

(名古屋大学プレスリリース(PDF))

 この研究は報酬系回路におけるドーパミンの作用の仕組みを調査したものです。詳細はリンク先を参照してもらえたらと思いますが、マウスに報酬となる感覚効果と環境の結びつきを学習・記憶させる訓練を行ったところ、ドーパミン受容体に存在するNpas4というタンパク質を欠損させたマウスは記憶能力の低下が見られたということです。またNpas4を欠損させただけであれば、外部的に補うことで記憶能力が回復しましたが、Npas4のリン酸化部位を欠損させたマウスは外部から補っても記憶能力は回復しなかったということです。

 実験でマウスに与えられた報酬はコカインでした。おそらくかなり強い感覚を生じさせるのだと思いますが、記憶能力の低下によって繰り返し報酬を求める行動が起こらなかったとすれば、嗜癖的行動における記憶の役割はかなり大きいということなのだと思います。

3.行動と状況をセットで考える

 刺激の記憶と状況・環境の記憶が結びつくことによって行動が持続していくとするなら、特に依存症などの治療においては記憶の結びつきを弱めることや、または新たな結びつきを作っていくことで依存的な行動を減らしていくことができると思います。

 研究では主に快感覚に焦点を当てていましたが、ドーパミンが関連する心理的作用としては、快感覚だけでなく意欲も関係しています。快感覚と意欲が全く同じ過程で活性化しているのかはわかりませんが、報酬を得ようとすることが意欲を高める理由のひとつになると考えると、少なくとも近しい関係にあるのではないかと思います。

 ドーパミンが過剰な状態では過活動状態になりやすいですが、逆に過小な状態では意欲が減退し快感覚を得ようとする行動も起こりにくくなります。 ドーパミンを増やすためには食事、睡眠、運動や日光に当たるなど基本的な生活習慣が重要になりますが、うつ状態などではそうした生活習慣はどうしても乱れがちになります。

 生活習慣が乱れている場合はそれを整えていくことと併せて、元々やっていたことでも新しいことでもいいと思いますが、自分が良いと思える活動を行っていくことが重要です。その際に刺激と状況の結びつきを考えてみると効果的になるかもしれません。

 たとえば、音楽を聴くという活動では、横になってがいいかもしれませんし、お茶をしながらがいいかもしれませんし、散歩をしながらがいいかもしれません。音楽という刺激に対してどのような状況で聴くことが自分にとって良いと感じられるか、それを考えながら続けていければ次第に脳の状態も整えられていくのではないかと思います。

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「文責:川上義之
 臨床心理士、公認心理師。病院や福祉施設、学校などいくつかの職場での勤務経験があり、心理療法やデイケアの運営、生活支援などの業務を行っていました。2019年に新宿四谷心理カウンセリングルームを開設、現在は相談室でのカウンセリングをメインに行っています」

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